イスタンブールの交通機関
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イスタンブールの足と公共交通ネットワーク
イスタンブールは歴史的には地下鉄の元祖となるTunelやトラム等先進的な交通機関が世界でも初期に導入されたがその後は道路交通であるバスに依存している。近年、本格的な地下鉄がTaksimと4.Levent間に、また、空港とAksaray間にはLRTが、その他、トラム、昨年MetroBusというガイドレールバスがE5に導入された。人口規模1200万人でEUへも加盟しようかという国の商都にしては大量輸送交通機関が脆弱である。現在、ヨーロッパ側とアジア側をシームレス繋ぐ鉄道プロジェクト、Marmarayがトルコ国鉄により建設中だ。完成は2012年を見込んでいる。
公共交通ネットワーク
都市がボスポラス海峡の両側(ヨーロッパ側とアジア側)に発達したので陸上交通と海上交通がネットワークを形成している。Urasim AS/IDO
イスタンブールの交通機関
イスタンブールの公共交通機関には、国鉄、地下鉄(メトロ)、トラム、LRT、ケーブルカー(フニクラ)、シーバス、乗り合いバス(ドルムシュ)、バスなど多様な交通機関がある。しかし、ネットワークとしては脆弱であり、今後、軌道系公共交通機関の整備が望まれる(現在、メトロの延伸工事中)。現時点では、バスのネットワークが充実している。トラム、LRT、メトロは快適だ。これらを組み合わせれば、まあまあこなせる。弱点は乗り換えだろう、交通結節点は非効率的な場合が多い。料金はインフレ率の影響だろう、6ヶ月程度で料金が改定される。
モード別運営組織
陸上がIETTとIstanbul Ulasim、海上がIDOに概ね分かれている。
交通モード | 運営組織 | 主要路線 |
Bus | IETT | 市内全域 |
MetroBus | IETT | Topkapi-Avcilar on D100(E5), Beylikduzu-Kozyatagi建設中 |
Nostalgic Tramway | IETT | Tunel-Taksim, |
Tunel | IETT | Tunel-Karakoy |
Funicular | Istanbul Ulasim | Taksim-Kabatas |
Tramway | Istanbul Ulasim | Kabatasi - Zeytinburnu-Bagchilar, |
Kadikoy-Moda Tram | Istanbul Ulasim | Kadikyoi- Moda (東ドイツ製のトラム) |
Metro | Istanbul Ulasim | Taksim-4. Levent |
Half Metro (LRT) | IETT | Acsaray- Ataturk Airport |
Urban rail | TCDD | Sirkeci-Halkali, Haydarpasa-Gebze |
Sea bus | IDO, TurYol, Dentur Avrasya | Istanbul and The Marmara Sea |
バス, ミニバス
バスはIETTが市内全域で運営している。ミニバスは民間の運営。
MetroBus
2007年9月17日より運行を開始したガイドレールバス、現在、Avicilar-Topkapi間を運行中、そして、2008年9月にはTopkapi-Beylikduzu(Sisliの近く)まで延伸し、将来的にはボスポラス海峡大橋を経由してアジア側までの延伸Beylikduzu-Kozyatagiが計画されている。
Metro/LRT
地下鉄(Metro)は、Istanbul Transport Company (Ulasim, S.A.)が運営しているが、LRTはIETTが運営している。地下鉄は、Taksim-4.Levent間、現在工事中がTaksimからYenikapiまで、LRTはイスタンブール空港からAksarayまでと、Shehitlik(Topkapiで1号線に接続予定、建設中)-Mescidi Selam、Otogal-Esenler(Bagcilarまで延伸予定)の3路線運行している。今のところ、ネットワークが完全に形成されていないので乗り換えは不便である。
(2008年9月)
Airport - Esenler Terminal
Week Days 06:00 - 00:15
Saturdays 06:10 - 00:15
Sundays 06:25 - 00:15
Fare List (as of Sep. 2008)
Ticket | Fare |
Civil Ticket | 1.30 YTL |
Civil Akbil (Smart Ticket) | 1.25 YTL |
Reduced?Akbil (Smart Ticket) | 0.80 YTL |
トラム
Kabatas-Zeitynburnu、Zeitynburnu-Bagchilarを運行している。Kabatas-ZeitynburnuはABB製トラムが導入され、Karakoyからガラタ橋を走るトラムは絵になる。Zeitynburnu-Bagchilarは車輌が異なり、そのまま延伸すればと思うのだが、規格が異なるのだろうか、Zeitynburnuで乗換えが必要。駅は降りたホームの先にある。
タクシー
あまり、乗っていないが快適である。夜遅くなりLeventからTaksimまで乗ったときは14YTLだった。
ドルムシュ
民間乗り合いタクシー、路線がわかれば快適なとトランスポート、深夜2時まで運行している。アクサライからフラットに帰るときに利用した。Pera Palaceの前で下ろしてとリクエストすると途中でも止まってくれる。
国鉄近郊線
トルコ国鉄(TCDD)の都市近郊線、ヨーロッパ側はSirkeci-Halkali間、アジア側はHaydarpasa-Osmangazi(Gebze)間を運営している。両側とも終点まで約1時間かかる。
水上バス
IDO、TurYol及びDentur Avrasyaが運営している。IDOは公営だがTurYol及びDentur Avrasyaは民間企業だ。
プリペイド式電子チケット(アクビルAkbil)
日本で言うスイカやパスモのようなプリペイド式のアクビルというチケットがある。形状はカードスタイルではなく、ボタン状の金属製でAkbil (clever ticket)と呼ばれている。アクビルは、バス、水上バス、トラム、メトロ、フニクラ、国鉄近郊線で使用できる。利点は現金より0.1YTL安く、90分以内の乗り継ぎは、50%オフになる。リチャージは駅などにあるマシンでチャージする。アクビルは購入時、6YTLのデポジットを支払う。ちなみにアクビルのカラーは写真では黄色だが、白、青、赤などがある。(2008年7月)
Akbilのリチャージ
リチャージは、駅にあるリチャージマシンで行う。1)アクビルを差し込む、2)料金を入れる、3)確認ボタンを押す。間違えて最初にお金を入れて、あれって思ったら駅のおじさんが飛んできて、あーあ、どうしようもない奴だなというか顔をされ、もう戻ってこないよ(トルコ語なので何を言ったかわからないが)という印象、こちらは返却ボタンを押せば戻ってくると思っているから問題ないのだが、しばらくして自動的にお金が戻ってきたのを見たおじさんは、アーよかったじゃないかという顔をして戻っていった。
ボスポラス海峡ツアー
IDO及びTurYolがボスポラス海峡ツアーを運営している。出発は両社ともエミノニュからだ。IDOはボスポラス海峡沿いの港に停泊しながら黒海に近いアジア側のAnadolu kavagiで折り返してくるが、TurYolは1時間半のツアーでRumei Hisariで折り返してくる。料金はIDOの場合往復で17.5YTL、片道10YTL(2008年8月)だ。